【SASブランド連載】第6回 SASブランド活動報告 – 0002

スマートエイジングサポート(以下SASと呼ぶ)は、製品やカスタム品設計の受託を行っています。
お客様が満足できる「納期 と 品質」をお届けできるようにするため、5年前から「SASブランド」を立ち上げ、社員全員で力を合せて日々の業務を行っています。

その活動をご紹介する「SASブランド」シリーズの、今回は第6回になります。
「SASブランド活動報告会」を5年前から毎月1回開催してきました。今月で58回になりました。
今回は、「構成図の重要性」をご紹介します。

連載記事はこちら → 第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 (第6回) 第7回

構成図の重要性

これは、現在設計中のシステムの全体構成図になります。特に、気を付けて作成した内容は下記の通りです。

①枠を太く見せ、製品本体がどれ、基板がどれ、といった構成をわかりやすく表現する

②基板から外部に行く時はコネクタなのか、直接なのかを明示する

③製品の外側に出るものもわかりやすく飛び出しているように記載する

④複数の信号、配線はある程度の束にしてごちゃごちゃ感を防ぐ。更に、可能な限り省かず全ての数を書く

⑤基板の構成がわかりやすく (基板は何枚あるか、規模感、どんなICがどのように接続されるか等)

⑥その他

  • 複数の信号、配線は可能な限り省かず全ての数を書く
  • 製品外部と内部の構成を線やカラー、ブロックの奥位置等で確実に明確化できるように工夫する
  • ただ大雑把にブロックを置くだけではなく、線の太さ、整列感、文字の大きさ、色、ブロック大きさ、位置、幅等で工夫して見やすくする
  • ブロックや図で表現しづらいニュアンス等はコメントとして都度記載する
  • 基板はカラー化して、図面にメリハリを持たせて見やすくする
  • 回路が分かりづらくなりそうな箇所は可能な限り細かくブロックを書く

このブロック図を作成するにはとても時間がかかってしまうが、一目でシステム全体が見えて理解できます。
このような構成図は、とてもシンプルなものと考えています。
目指す構成図は、専門家ではなくても誰でもわかる構成図です。
そして、今回は他部署の人から非常に分かりやすいと言ってもらえました。

このように、設計者以外のプロジェクト全体にかかわる人たちが同じ認識でシステムを理解できるようになることも非常に重要な事と思います。

【SASブランド連載】第5回 SASブランド活動報告 – 0001

スマートエイジングサポート(以下SASと呼ぶ)は、製品やカスタム品設計の受託を行っています。
お客様が満足できる「納期 と 品質」をお届けできるようにするため、5年前から「SASブランド」を立ち上げ、社員全員で力を合せて日々の業務を行っています。

その活動をご紹介する「SASブランド」シリーズの、今回は第5回になります。
「SASブランド活動報告会」を5年前から毎月1回開催してきました。今月で57回になりました。
今回は、「カスタム品制御BOX設計の流用化」をご紹介します。

連載記事はこちら → 第1回 第2回 第3回 第4回(第5回)第6回 第7回

制御BOX設計の流用化

私は、CADオペレータの仕事をしています。主に制御盤、制御BOXの加工図や配置図等の図面を作成しています。
類似製品でも1品1品図面を新たに作成することが多くあります。
例えば、類似製品でも使用するコネクタが違うために内部に配置する部品(スイッチ等)の数が少しずつ変わってしまうカスタム品の設計があります。
今までは毎回異なるコネクタに合わせて新規で設計を行う手順で図面の作成していました。
そのため、1台の図面を完成させるのに毎回同じ位の時間を要していました。
そこで、コネクタのピン数により制御BOXの大きさを決められるようなルールを見つけて、制御BOXの大きさを数種類に収めるようにしました。

そうしたことで、新規で図面を作るのではなく雛形の図面を流用できるようになり、
作業時間の短縮ができるようになりました。

また、新たに注文が入った時にどのパターンに入るかを確認すれば直ぐに費用の算出と納期の回答ができる
ようにもなりました。

【SASブランド連載】第4回 シンプルな回路設計とは何か

スマートエイジングサポート(以下SASと呼ぶ)は、製品やカスタム品設計の受託を行っています。
お客様が満足できる「納期 と 品質」をお届けできるようにするため、5年前から「SASブランド」を立ち上げ、社員全員で力を合せて日々の業務を行っています。

その活動をご紹介する「SASブランド」シリーズの、今回は第4回になります。
第1回から第3回に続き「SASブランドとは何か」という中で、回路設計においての中心的な考え方となる「シンプルな回路設計の手法」についてご紹介します。

連載記事はこちら → 第1回 第2回 第3回(第4回)第5回  第6回 第7回

【シンプルな回路設計 とは】

回路図を見た時に回路(信号)の流れがすぐに見えることやどのような機能が有るか、どのくらいの性能であるか、製品がどのような物(基板)なのかを理解できること。
更に担当設計者のみではなく、他の誰が見ても分かりやすく書かれた回路図を作ることが、シンプルな回路設計であると考えています。

【シンプルな回路設計の手法 とは】

SASが考えるシンプルな回路設計の手法とは、簡潔に言えば

  • 回路は左から右へ回路の流れが見えるように配置する
  • 回路は入力回路、出力回路は別々に配置する
  • 回路は機能毎にブロック単位で図面へ配置する
  • 回路へは設計メモや計算結果等も配置する
  • 配線はクロスさせず行先を見やすくする
  • 配線は折り曲げたりせず可能な限り一直線とする
  • 配線は間隔、距離を一定にする
  • シビアな回路は配線仕様を明示する
  • 大電流配線は線の太さを上げる
  • 部品が何者か、何をしているものかを明示する
  • 配線クロス等を防ぐため多ピンのもの(CPU等)は信号ラベルで配置する
  • 信号ラベルは信号方向を合わせ、直近に信号意味合いを記載する
  • 信号ラベルは回路規模により直近にページ数も記載する
  • コネクタ類は端へ配置する
  • コネクタ類は相手側に接続されるものを記載する
  • コネクタ類はそこに何の信号が来ているかを記載する
  • コネクタ類の相手側が複雑なものは相手側の回路も枠囲みで記載する
  • 部品位置は基板レイアウトも考え部品配置をする
  • AC帯の配線仕様を明示する
  • 電源混在回路は分離箇所を明示する
  • 混在する電源は電源・GNDのシンボルを分ける
  • シンボルの空きピンは省かず全て配置する
  • シンボルは信号に関係しない固定用の端子等も全て配置する
  • シンボルはピンがあるのみではなく内部回路まで表現する

といったことが挙げられます。

第1回から第4回は、「SASブランド」についての紹介をしてきました。次回からは、「SASブランド活動の実績」についてご紹介をしたいと思います。各担当の実施状況や考え方、製品に対する想いなどを紹介出来ればと思います。ご期待ください。