【SASブランド連載】第1回 SASブランドとは何か

2023年05月18日

スマートエイジングサポート(以下SASと呼ぶ)は、製品やカスタム品設計の受託を行っています。
お客様から見た受託設計会社の良し悪しは、「納期」「品質」「価格」更に「技術力」
になりますが、その中でもSASのような中小企業がお客様から強く要望されるのは、
「納期 と 品質 が満足できる事」になるケースが多い。そこで、SASは「納期 と 品質」を更に向上させるためのブランド構築活動を行っています。その活動状況をご紹介するブログの連載を始めたいと思います。

その第1回目は、SASが自社で呼んでいる「SASブランド」とは何か をご紹介します。

連載記事はこちら → (第1回) 第2回 第3回 第4回  第5回  第6回 第7回

【SASブランド とは】

スマートエイジングサポート(SAS)が目指しているものは、
「美しく シンプルな モノづくり」「スピードのある モノづくり」
を行ってお客様に喜んで頂ける会社になることです。
そして、「美しく シンプルな モノづくり」「スピードのある モノづくり」
をすることを目指して日々の業務を行っています。
これを「SASブランド」と呼んでいます。

【美しく シンプルな モノづくり とは】

SASが考える美しいモノとは、簡潔に言えば

  • 1つ1つ丁寧に作り上げられている
  • 分かりやすい
  • ごちゃごちゃしておらず、スッキリとしている
  • 整然としている
  • 無理、無駄が無い
  • 見えないところが見えるようになっている
  • 作り直し、後戻りをすると段々と汚くなっていくので、それを排除されて作られたモノ
  • 後工程になればなるほど、無駄な時間がかからないモノ

です。細部に渡って気配りがされているものは美しくなると考えています。
そして、美しいモノを設計し作っていくための手段を「シンプル化の手法」と呼んでいます。

【スピードのある モノづくり とは】

SASは、製品やカスタム品の設計から製作まで工程の一部または全てを請負っています。製品設計プロセスにおいては、特に品質や出来栄えと開発スピードとのトレードオフという考え方があります。SASの場合は、高品質を保っているからこそ完成品が出来るまでが速いという考え方に基づいています。

SASがめざしている「業務形態曲線」

製品設計プロセスには、様々な工程があり、その1つ1つの工程の出来栄えにより品質や完成度は変わります。
図1の左の「先を急いだ完成度曲線」ように、前工程において完成または明確にするべき事項が時間の関係などで後工程に持ち越されるなどで、一見すると速いスピードで設計が進んでいるように見えます。

しかし、工程が進むに連れて、それまでに出来上がったものが増えていき、後工程になって持ち越された物の作り込みによる変更などが発生すると、それまでに設計で使った時間が無駄になったり、設計の初めに戻って基礎から作り直す必要があったりします。
そして、設計変更の大きな問題点である品質の悪化が場合により加速することもあります。変更管理が重なると煩雑になって多くの時間を取られ、図面やソフトウェアも見辛くなって品質も落ちて行きます。

それにより、時間が経てば経つほどより多くの時間を要するようになり、いつまで経っても完成度が100%になりません。

そのような負のスパイラルにならないために、開発計画の段階で出来る限り要求事項を明確にすることを優先します。更に、技術的に難しい事や未知の事項、日程的に厳しい事項などのクリティカルな工程を洗い出し、その工程を最優先で解決していくように進めます。そのため、図1の右の「先を見越した完成度曲線」のように本設計に入るまでに多くの時間を費やすこともあります。
しかし、設計の早い段階では設計者は今後のやるべき事がイメージ出来ている状態になり、その後の作業はスムーズに進み、日程もイメージ通りに進めることができます。

そして、早い段階で完成度が100%に達することができます。

また、出来る限りミスが出ない事に集中して製品化まで進めることが出来るため、より正のスパイラルに入っていけるという考え方になります。
そして、スピードのあるモノづくりをしていくための方法も先程述べた美しいモノを設計し作っていくための手段とあわせて「シンプル化の手法」と呼んでいます。

次回は、この「シンプル化の手法」についてご紹介したいと思います。